8 Aug 2016

橋本病は症状に人によって症状の差が大きいなぁと思っていましたが、これは本当のようです。
私は自分が甲状腺機能低下症、橋本病と診断されてチラーヂン50μgを服用していますし、知り合いの橋本病の人もチラーヂン服用している方が多いのです。
橋本病でも治療を必要としない人も多くいるとは知っていました。
ですが、橋本病でも甲状腺機能低下症がおこる人は殆どと思っていましたが、今回少し調べてみたのですが、実際はちょっと病気が進んだ状態で発見されるからのようです。
そもそも橋本病は、症状があらわれにくい病気です。血液の中に甲状腺細胞を破壊するリンパ球があっても、甲状腺が本来の機能を(ホルモンの合成、分泌)を保っている間は、症状が出ないのです。
参考文献:バセドウ病、橋本病その他の甲状腺の病気 ..より抜粋
もともと初期の橋本病の場合は、症状があらわれにくいため発見、診断されるのはしばしば遅れるようですね。
私がよくお見かけする橋本病の方や、既にチラーヂンを内服されている方は、ある程度病状が進んでいる方だったようです。
初期の橋本病「慢性甲状腺炎」
- 慢性甲状腺炎ともいわれ、その名のとおり甲状腺に慢性の炎症が起こる病気
- 自己免疫が炎症を起こすが、多くの場合機能は正常
- 機能低下症がおこるのは4〜5人に一人(16%程度)
- 慢性甲状腺炎が進むと首が腫れる。さらに進むと機能低下症があらわれる
このブログに橋本病といわれて来られている方の中には、治療を必要としない方も多くいらっしゃるのかもしれませんね。
橋本病の大まかなプロセス
- はじめは、本来なら免疫の働きの中心となるリンパ球が甲状腺に入り込み(浸潤)、攻撃をし傷つけて発病にいたる。(リンパ球には、Tリンパ球とBリンパ球があり、攻撃はTリンパ球。)
2.一方、Bリンパ球は甲状腺にあるタンパク成分に対する自己抗体を作る。
3.Tリンパ球により甲状腺細胞が破壊されると、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン(TSH)が増え、ホルモンを作るように促します。
ここで、刺激を受けて甲状腺が働く人。この段階では、まだ症状はあらわれず「潜在性」の状態です。
4.リンパ球の浸潤で攻撃や破壊が進むと、炎症が起こって「慢性甲状腺炎」の状態になります。甲状腺全体が大きくかたく腫れてきます。
5.さらに破壊が進むと、甲状腺の働きが落ちてきます。ホルモンの合成、分泌ができなくなるため、血中の甲状腺ホルモンが不足してきます。そして、甲状腺機能低下症の症状があらわれてきます。
これが橋本病の大まかなプロセス
・ですが、すべての人がこうなるとは限りません。橋本病は、一人ひとり違うと言えるほど、人によって様々な経緯をたどります。
・橋本病になっても、甲状腺機能低下症にまで至る人は、大体4〜5人に1人といわれています。
感想
今回調べてみて、少しショックでした。私は橋本病では、症状が重いほうだとは知っていたのですが、甲状腺機能低下症は4〜5人に1人…。
10数年前にすでに、甲状腺機能低下症とわかっていたけど、医師は放置でした。自律神経失調症と誤診されていたのです。2014年まで、甲状腺機能低下症の検査は何度もしていましたが、橋本病の検査→抗体があるか?は、一度もありませんでした。
既に、10数年前には、橋本病は発症していたのかもしれませんね。(^_^;)
もし、そうだとしたら。。
橋本病→甲状腺機能低下症→うつ状態→うつ病と、病気が進んできたのも、この10数年で20−30kg体重が増え続けてきたのも納得がいきます。
橋本病は治らないといわれている病気ですが、治療としては不足しているホルモンをチラーヂンで補うと、普通は通常どおりに動けるという事なのです。
一生薬は必要になりますが、うまく付き合っていけばいいのです。
・・と、いう事は。。やはり、この体のだるさ、睡眠障害はうつ病からのものという事なのでしょうね。ひとつ、ひとつ治療していくしかないですね。
まだ治療できるものなので、ありがたいと思ってぼちぼち頑張ります(*^_^*)
訪問ありがとうございます。ポチっと押して下さると嬉しいです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
はじめまして。ブログ読ませていただきました。
辛いですよね〜〜
私も橋本病なんですが、数値は正常なのでチラージンは飲んでいません。しかしうつ症状があり、思考力が低下してからついに眠れなくなって、睡眠薬を飲んでしまってます>_< だるさもあって何かをするとすぐに疲れてしまいます。周りからよく理解されないのが辛いです( ; ; )
はじめまして、けいとさん。 訪問、コメントありがとうございます(*^_^*)
周りから理解されない、日々がだるさや易疲労もあって・・それは、お辛いですね〜(><) そんなお気持ちは、解る気がします。 私も10年以上そうでした・・。 今はほんの少し状況は変わってきました。(理解というか諦められたのかもですが(^_^;)) まだチラーヂン飲まなくて良いのは良かったですね。お薬がなくて済むならそれにこした事はないですもの。 睡眠障害も意外と地味にキツイですね・・。私も睡眠薬は飲んでいます。 どちらにしても、生活リズムがくずれがちになるので注意ですね。 橋本病もうつ症状も、生活リズムは改善に関係しているみたいなので。 大丈夫です、同じ状態にある者同士はお気持ちお察しいたします。お大事になさって下さいね(*^_^*)
私は3~5歳頃に甲状腺機能低下症が発覚し治療を始めてから
20年以上経ちます
子供の頃からだるさと無気力と
頭痛にめまい、他にもいろいろな症状と
周囲に誰も理解してくれる人がおらず
ずっと苦しんできました
体はしんどいのに、病院では数値は正常だから問題ないと
軽く突き放され続け、自分はダメな人間なのだと思い続けてきました
しかし、つい最近ある病院の先生の著書を見て
私は間違っていなかったのだと、
スッキリし楽になることが出来ました。
日本では全然甲状腺についての医師の理解が進んでいないようです。
アメリカでは投薬治療開始後の体調不良も病気によるものとし、
ちゃんと医師の間でも理解が進んでいるようなのです。
日本ではどの医師も投薬すれば治ると言いますが
苦しんでいる人がたくさんいることは事実で
この病気になったこともない医師がそもそも分かるわけがないのです。
学んだ知識が全てだと思っているわけですから。
良かったらこちらのサイトを見てみてください。
http://www.j-tajiri.or.jp/book/d/d16/
私は一度就職しましたが
病気や体調不良が原因ですぐに辞めることになりました。
その後も仕事は探すものの、病気や体調不良がネックになって
今でも仕事につけずにいます。
早く日本でも海外のようにこの病気の理解が進むことを願います。
みまさんへ
こんばんは、はじめまして。
お返事が遅くなって大変申し訳ありませんでした。。
3−5歳から、もう症状が出ていたなんて。。お辛かったでしょうね。
確かに、一般的にお薬が投与されて数値が一定基準内だと問題ないみたいに突き放されたりしますね。
でも、実際は身体がだるかったり、しんどかったりしますね。私もそうですよ。。
これはうつの症状なのかな?とも思いつつ、、でも代謝が元に戻った感じもなく、
たいして食べてもいないのに、太りやすいとか。。ありますね。。
現在もこのブログもほとんどお休みしているのも、なんだかんだでやっぱり不調だからです^^;
ご紹介頂いたホームページ拝見しました。
そうですね、甲状腺疾患って期間が長いから。。。というのはありますよね。
私の場合も例にもれず、うつ病へと移行してしまいました。
しかもうつ病の発見も遅かったので、治療が全部、後手後手に回っていて症状の改善がはっきり現れない感じですね。
中にはチラーヂンの投与が始まると、すっかり元気になった感じ〜の方もおられるようですけどね。
確かに一度発症したら、長いおつきあいになる疾患なので、医療体制的にも長期間の中にあるという事も考慮して治療を進めて頂きたいものですね。
日本ではお仕事ができる状況にないと、何だか日々を過ごすのにも遠慮がちになるというか。。
そんな事も気持ちの上で起こりますもんね・・。
結局こう言っては身も蓋もないもですが、甲陽線疾患に限らず、薬品会社の影響は大きいようです。
チラーヂンはとても安価な薬なようで、製造している会社も1つとか。。そんな話も聞いたことがあります。
アメリカは、国民皆保険がないので医療を受けるのもお金がとてもかかるそうです。
例えば、盲腸の手術で日本だと高額医療制度も使うと手出しが7−8万円の所を、700万円くらい出さないといけないらしいです。
日本に居て、チラーヂンの治療を続ける事が出来ているのもありがたい部分もあるんだな・・と思って居ます。
精神疾患のような症状がでるところは、もっと考慮されていいのでは?と思います。
みまさん、どうかみまさんの症状が少しでも穏やかであることを願っております。
どうぞ、お大事になさって下さいね。